今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
告白の断り方
「千桜ちゃん、俺と付き合って」
休み時間に職員室へ行こうと一階の廊下を歩いていたら後ろから知らない男の人に声をかけられた。
「お願い」
「あ、えとえと」
突然のことでビックリして身を固くした。
上履きのラインの色からしてどうやら上級生の人みたい。
どことなく手慣れたような雰囲気だけど、顔や身長も普通でこれといって特徴がない男の人。
高校に入学してから、時々知らない男子から声をかけられたり、いきなり告白されることがあるんだけど私の返事はいつも決まってて。
「そういうことは兄に聞いてからでないと」
おずおずとそう答えた。
「は?お兄さんに?」
彼は意表をつかれたみたいに目を丸くする。
「はい。だって、そうしないとダメだから」
こんな時とっさに脳裏に浮かぶのは兄の言葉。
休み時間に職員室へ行こうと一階の廊下を歩いていたら後ろから知らない男の人に声をかけられた。
「お願い」
「あ、えとえと」
突然のことでビックリして身を固くした。
上履きのラインの色からしてどうやら上級生の人みたい。
どことなく手慣れたような雰囲気だけど、顔や身長も普通でこれといって特徴がない男の人。
高校に入学してから、時々知らない男子から声をかけられたり、いきなり告白されることがあるんだけど私の返事はいつも決まってて。
「そういうことは兄に聞いてからでないと」
おずおずとそう答えた。
「は?お兄さんに?」
彼は意表をつかれたみたいに目を丸くする。
「はい。だって、そうしないとダメだから」
こんな時とっさに脳裏に浮かぶのは兄の言葉。