今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
幼い頃、母が亡くなって寂しくて仕方がなかった時、私は肌身離さずポンちゃんを抱いていたらしい。
今は寂しくてというよりも、昔からのクセみたいなもので一緒に寝ている。
母がいなくて寂しいって感情はさすがに今はもう薄くなった。
だって、私には誰よりも優しい兄がいるから。
彼が私を毎日深い愛情で包み込んでくれている。
私ってとても幸せな妹だなってつくづく思う。
「チー、抱っこするよ」
彼はおもむろに私の背中と太もも裏に手を添えて一気に抱き上げた。
軽々とお姫様抱っこされたら、だらんと腕が投げ出された。
薄目を開けてこっそり見たら、翔くんの綺麗な横顔がすぐ近くにあって。
たちまちトクンって胸が鳴る。
翔くんは私の1つ年上で高校2年生の兄。
10年前にうちの父と彼の母が再婚したために兄妹になった。
だから、血の繋がりはない。
今は寂しくてというよりも、昔からのクセみたいなもので一緒に寝ている。
母がいなくて寂しいって感情はさすがに今はもう薄くなった。
だって、私には誰よりも優しい兄がいるから。
彼が私を毎日深い愛情で包み込んでくれている。
私ってとても幸せな妹だなってつくづく思う。
「チー、抱っこするよ」
彼はおもむろに私の背中と太もも裏に手を添えて一気に抱き上げた。
軽々とお姫様抱っこされたら、だらんと腕が投げ出された。
薄目を開けてこっそり見たら、翔くんの綺麗な横顔がすぐ近くにあって。
たちまちトクンって胸が鳴る。
翔くんは私の1つ年上で高校2年生の兄。
10年前にうちの父と彼の母が再婚したために兄妹になった。
だから、血の繋がりはない。