今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。

しょっちゅう女子にかこまれているし、軽いって評判だ。


性格は悪くなさそうだけど、いかんせんチャラい。


そこはかとなく着崩した制服の着こなし。


ゆるくウェーブのかかるマッシュヘアは明るめの茶髪。


両耳に光るシルバーのピアスは彼の整った顔立ちをより引きたてている。


そして、身長もそこそこ高くてスタイルもいい。


どこか憎めない茶目っ気もあり、明るい性格みたい。


まあ、これはもてないわけないかって素直に納得。


彼は私をじっと見つめると瞳を細めて薄く笑う。


「だって、瀬戸さんのお兄さんって超カッコいいって女の子達が騒いでたからさ。
そんな人に認めてもらえるかどうか興味あるじゃん」


「どう？俺だったら合格点出してもらえそう？」


そう言って綺麗な笑顔（多分キメ顔）を浮かべて私をじっと見つめてくる。


ん？
なんだか要点が掴めないんだけど。


自分がイケメンだってちゃんと自覚していて、自信がありそうな彼の口ぶり。