今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
放課後は毎日兄を独占できるから嬉しい。
うちは両親が共働きだから兄は家のお手伝いと私との時間をつくるために部活には入らないと決めているみたい。
生徒会活動はそれほど時間を拘束されることはないから参加してるようだ。
兄の部屋の前に立ち、ちょっと緊張しながらドアをじっとみつめること5分。
なかなかドアを開けられず困っていた。
とりあえず西原くんの話題は避けよう。
うん、そうしよう。
明るく、いつも通りに入っていこう。
「ねえねえ翔くん、キャッ」
兄の部屋のドアを開けると、思わず悲鳴を上げてしまった。
「……」
なんと兄は着替えている真っ最中で、上半身は裸。
そして今まさにズボンのベルトに手をかけているところ。