【完】王子様系男子の哉斗くんは、毎日会いに来る。



 朝食を食べ終わり、お母さんが淹れてくれたダージリンを飲んでいると哉斗くんがやって来た。

『お母さん、行ってくるね』

『いってらっしゃい』

 お母さんに挨拶をしてリビングから出た。玄関へ行くと、哉斗くんが待っていた。

『お待たせしました』

『待ってないよ、行こうか』

 哉斗くんは手を差し出すと、私は彼の手に手を重ねる。彼は自然に手を絡ませ握った。
 玄関から出てすぐ、倉橋家の車が停められていて哉斗くんはすぐに車のドアを開けてくれた。

『ありがとう』

 彼が乗り込むと車はすぐに出発する。そこから学校へ向かい到着すると、哉斗くんは先に降り、手を差し出されエスコートされながら学校の校舎に入った。



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