【完】王子様系男子の哉斗くんは、毎日会いに来る。
『美央様、体調は大丈夫ですか?』
私は頷き、時計を見た。もう七時すぎてる……そういえば昨日帰ってきてからの記憶がない。
『大丈夫。寝たら良くなりました。じゃあ着替えします』
体を起こして立ち上がると、フラフラッと倒れそうになったところをメイドに支えられてしまった。
『ごめんなさい』
『今日は休みましょう。横になってください』
私は強引に寝かされると、布団をかけられる。それからまた私は寝てしまったらしく目を開ければそこには五十嵐専属のお医者様と目があった。
『おはようございます。体調どう?』
『大丈夫、です……でも、なんか、熱い』
身体が金縛りにあったように起き上がれないし、ドクドクと心臓の音が聞こえてくる。