【完】王子様系男子の哉斗くんは、毎日会いに来る。



 今日は学校の文化祭だ。哉斗くんからの招待と学校側からの招待を同時に受けた私は、それを利用して彼に報告する計画を立てていた。


【もうすぐ着きます】


 そう哉斗くんにLINEを送る。すると、1分も経たず既読がつき、【待ってる】と返信がきた。

 それから学校の校門前に着くと、運転手さんがドアを開けてくれて車から降りた。


『!? 美央ちゃん、それどうしたの?』

『哉斗くん、驚いた?』

『そりゃ、驚くよ。なんで美央ちゃんがうちの制服着てるの?』


 哉斗くんは目を見開き、とても驚いている。感情的に手話で話す。



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