【完】王子様系男子の哉斗くんは、毎日会いに来る。
『編入ってことだよな?』
『うん、そうだよ。迷惑かけると思うけどよろしくね』
『すごい! 迷惑なんて全然! 楽しみだよ』
玄関で話していると彼らは人気者なのか、女の子たちがたくさんやってきた。かっこいいもんなぁ……
だけど、ニコニコする彼らは見たことなくてなんだか寂しくなる。それにベタベタと触れる彼女たちに嫌悪感を抱いてしまう。
何でだろう……心臓が痛いなぁと思っていると、急に抱き寄せられた。
「俺、前にも話したけど婚約者いるんだよね。可愛いでしょう?」
哉斗くんが彼女たちに話している間、海斗くんが手話で通訳してくれる。
「俺、彼女が大好きだから君たちに靡くことはないからね」