【完】王子様系男子の哉斗くんは、毎日会いに来る。

*ファーストキス 哉斗side





 遊園地デート中に海斗と遭遇。それに担任が現れた折角の美央ちゃんとデートに来たというのに……

『今の大丈夫なの……? いろいろと』

 美央ちゃんはキスをしたからか顔を真っ赤にさせて、上目遣いでこっちを見る。
 うぅ、可愛すぎか……! さっきまでのイライラしていた気持ちがあっという間に吹き飛んだ。

『大丈夫。今までもイライラすることあったけど、言わなかっただけ』

『そっか、良かった』

 美央ちゃんは、俯いてみたりキョロキョロしていて本当に可愛い……天使だ。

『じゃあ行こうか』 

 美央ちゃんが頷くのを確認すると手を繋いだ。
 フードコートの予定だったが、個室のあるレストランへ変更し海斗たちのことは無視をしてからレストランに向かって歩き出した。


 ***


『美味しい』

『それは良かった! さっきは俺たちの学校のことに巻き込んでごめんね』

 ステーキをナイフで一口サイズに切っているところも所作が綺麗だ。
 そんなところも愛おしく感じる。

『いえ。驚きましたが、気にしていないですよ。なんだか哉斗くんいつもと雰囲気が違って新鮮でした。かっこよかったです』

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