【完】王子様系男子の哉斗くんは、毎日会いに来る。



 昼間のことを親父に一通り説明する。

「……なるほど。まぁ、そういうことならいいが。権力を使うのはダメだな。お前は権力を使う立場ではないんだからな」

「はい、申し訳ありません」

 親父に「下がっていいぞ」と言われ、書斎を出た。部屋に戻るとベッドにそのままダイブする。

「可愛かったな……」

 服装もだけど笑顔とか見上げられた目線とか……もうガチの天使だった。
 それにあんな形でのキスだったけど、美央ちゃんの唇柔らかかったな……なんて考える俺は本当におかしい。
< 96 / 181 >

この作品をシェア

pagetop