私が素直になったとき……君の甘過ぎる溺愛が止まらない



「……遥稀さん」


「私?」


「はい」


 亜南くんの瞳は真剣そのもので。


「偵察なんていうのは口実で、
 本当は遥稀さんと一緒に出掛けたかったんです」


 それは。
 どういうことだろう。


 たぶん。
 深い意味はない、亜南くんの言葉に。


「……俺……
 もう自分の気持ちを隠すことはできません」


< 47 / 107 >

この作品をシェア

pagetop