私が素直になったとき……君の甘過ぎる溺愛が止まらない



 しばらく、くつろぎ。
 会計を済ませ店を出る。


 外に出た瞬間。
 初夏の香りを含んだ風がやさしく吹いた。

 その風に包まれながら、ゆっくりと歩き出す。



「お客様」


 そのとき。
 後ろから声が聞こえた。


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