星のような君の隣にいたい。
「遠出するならどこがいい?」


ましろんはしばらく考えて「海を見に行きたい」と言った。
確かにこの町には海がない。
翔はすぐにスマホで調べ、「今から10分後の電車に乗れば行ける。」と言った。

「じゃあ行こう!」

そう言って俺達は電車に乗った。
翔にどのくらいで着くかを聞くと1時間程だそう。電車に乗ってる間3人で喋っているとあっという間に着いた。


駅の目の前には海が広がっていた。

横を見るとましろんはまた星のように目を輝かせて嬉しそうにしていた。
電車で話している時、お兄さんと1度だけ海に行ったことがあるという話をしていた。

だからきっと来たかったのだろう。


それから俺達は3人で砂浜を歩いた。
ましろんは、はしゃいでいて、いつもより幼く見えた。

それを見ていて俺は思った。
いつも大人びてる彼女だけど、それは無理にしている姿なんじゃないかと。

本当の彼女はもしかしたら、人見知りで幼く人に甘えるのが大好きなんじゃないかとそう思った。


それから2時間ほど経った。

俺達は疲れ砂浜に座っていると、ましろんは海の近くまで行き、夕陽を眺めていた。


そんな姿を俺は愛おしいと思った。


すると横から翔が話しかけてきた。
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