星のような君の隣にいたい。
優希目線


最悪だ。雨に打たれて風邪ひくなんてどんだけ体弱いんだよ。
1日会えないだけでも辛いのにまさか2日目になるとは・・・想定はしていたがいざとなると悔しい。

しかも母さんが心配症だから少しでも咳をすると病院に行くと言い出す。
昨日も連れていかれ、もうすぐ夏休みだからこのまま入院しようと言われた。

嫌に決まっている。ましろんに会いたい。

「今日休んだから会えるのはあと2日か・・・」

ましろんにあと2日しか会えないなんて嫌だ。俺は考えた。
何かましろんの記憶にずっと残るような思い出を作りたい。

俺と過ごした時間を忘れないような。
何がいいか必死に考える。けどあと2日しかないし、しかも学校がある。放課後からの時間じゃせいぜい街で遊ぶくらいしかできない。


「・・・くっそー」


俺は1人で勝手に拗ねた。俺の青春、何も出来ずに終わるのかよ。
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