星のような君の隣にいたい。
だって自分の顔を鏡で見る時はそこまでキラキラしないだろ?すごく感動した時じゃないと。

俺はどうにかそんな綺麗な景色を見せたかった。そこでふと思い出した。昔、家族旅行みたいな感じで県外の山奥にあるログハウスに泊まって家族で星を見た。

あの時すごく綺麗で感動したことを覚えている。

それこそ、ましろんの瞳みたいにすごく綺麗だった。でも、そこに行くには車を運転できる歳じゃないので親の協力も必要だし何より今日や明日行ける場所じゃない。

つまり、夏休みに行くしかない。

既に俺の頭の中では行かないという選択肢はなかった。行くとなれば親を説得しなければならないが親を説得してからましろんには伝えたい。

ということは今日にでも説得せねば。

だが、心配性な母さんが許可するわけないし、父さんは・・・元々無口で俺が病気になってからはさらに会話が減った。

言ってしまったらよく分からないのが本心だ。・・・どっちも手強そうだ。
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