星のような君の隣にいたい。
最後のは僕の声だ。

守り続けたかった?

誰を?

僕が立ちすくしていると

目の前にいた男の子が

「お兄ちゃん?」

不安そうに僕を見つめる。

そうか、この子は昔の僕だ。

「ごめんね、ひとりじゃなかった」

そう伝えると悲しそうな顔をして

「いやだ、もうひとりはいやだ!」

そう言って抱きつかれた。

僕はしゃがんで彼の目を見て伝えた。
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