星のような君の隣にいたい。
そう言って俺が彼女の前に立つと

「・・・おはよう」

少し面倒くさそうに挨拶をしてくれた。

なので俺はとびきりの笑顔で

「おはよう!」

そう答えた。

面倒くさそうに翔が

俺の後を追って来て

「なんでお前は朝から元気なんだよ・・・」

病人のくせに、

そんなふうに目で訴えていた。

今日が最後なんだから最後くらいは

元気に明るく登校したいじゃないか。

そう思いながら2人を見ると

なんだか2人とも似てる気がした。

容姿ではないが雰囲気というか

纏ってる空気もだし、

暑さに弱そうなところ。

ついでに少し毒舌な所も。

はたから見たら本当の

兄弟のようにも思える。

じっと見ていると2人と目が合ったので

「2人はそっくりだね」

そう言ったら

「一緒にしないで」

「一緒にすんな」


そんな言葉が帰ってきた。


・・・本当に仲良いな。

お昼休み。

今日も3人で食べることにして

屋上に向かう。

俺はいつも通り飲み物を買った。

ましろんはお弁当で翔は

購買で買ったパン。

するとそこで

ましろんが声をかけてきた。

「優希先輩も少し食べる?」

俺は予想外の言葉に

「へっ?」

そんなことを言っていた。

「少食って言ってたから

少し少なめに用意したんだけど

·····いらないなら

無理に食べないでいいけど」

好きな子からの手料理なんて

食べないはずがない。
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