星のような君の隣にいたい。
真城目線


「ましろん今日一緒に

どこか出かける?」

この人は何を言っているんだろう。

自分が病み上がりの

自覚があるんだろうか。

いやきっとない。

「病み上がりなのに?」

そう聞くと

「っもう、げん・・きだから、

平・・気だよ?」

なんて目を逸らしながら言った。

嘘のつけない人だ・・・。

「病み上がりは

大人しく家に帰って」

そう言うと何も言い返せないのか

とても残念そうな顔をしていたが

それ以上は何も言ってこなかった。


翔目線


こいつはバカだな。

「病み上がりなのに?」

そう陽葵に言われて

何も言い返せないでいる。

まぁ俺からしたら病み上がりでもなく

正真正銘病人なのだけど。

「病み上がりは

大人しく家に帰って」

そう言われショックを受けていた。

すると陽葵が

少し可哀想に思ったのか。

「夏休みに入ってからなら・・・

遊んでもいい」

少し恥ずかしそうに言っていた。

陽葵から誘ってくるなんて初めてだ。

妹の成長は喜ばしいな。

案の定、

優希は見るからに喜んでいる。

でも遊べるはずがない。

夏休みからは入院するのだから・・・。

「じゃあ夏休みに遊ぼう!」

「はぁ!?」

俺は思わず叫んだ。

俺は目で優希に訴えた。

すると俺の方は全く見ず、

陽葵に話しかけている。




・・・帰ったら説教だな。


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