不可侵ガール、夢幻
不可侵ガール、夢幻
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レイトショーじゃつまらない、て思うけど。夜の楽観視点と自由があれば、一摘みの承認欲求の苦さなんて舌に乗せても無味だ。
夜が私っていう卑屈詰め込んだ女の、色になればいいって毎回呪い続けてる。
昼間がいちいち此方を気にしないでほしい。自分から切り捨ててしまうくせに。私のこと放ってほしいの。
なんて、言ってる間もなく放課後の教室で私は机に向かって。許しを乞う為の余白を鋭利な文字で埋めてる虚無タイム。
自分の非は欠片も見つけられないから困るー。私は正しいことしかしない。
正しいことって何、ウケる。哲学者のお言葉みたいで堅苦しいし、そろそろ、も、待ってくれない夕方の色が占めてきた。
私は悪くない。
走り書きが目立つようにセンター張らせてあげれば、ちょっとだけ感じてた罪悪だって果ての方角にお陀仏。
私は悪くない。
机の脇の鞄を、教室の窓に思い切り投げ捨てる。
硝子が散る。
破片に映る暇もないほど、床を踏みつけて割れた硝子に飛び込んだ。
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