俺、あなたのリアコです！4

「じゃあ、罰ゲームはリコに決定〜！」

歌い手ルーンこと俺、音坂月斗（おとさかつきと）が言うと、歌い手リコこと宮谷宙（みやたにそら）は「うわぁ〜！最悪だ〜！」と言いながら机に突っ伏す。それを見て俺と歌い手ネージュこと藤真冬（ふじまふゆ）は笑ってしまった。

今日は俺の家に集まって実写動画の撮影を朝からしている。俺たちの実写動画はいつもパーティーゲームをやってみて負けた人が罰ゲームという内容が多い。

今回負けた宙には、自身のTwitterに変な文章の投稿をしてもらって動画撮影は終了。今から動画をカットしたり、字幕をつけたり色々編集しなくちゃいけない。

「終わった〜！」

真冬がグッと体を伸ばす。朝の九時から撮影をしていたのに、時計の針は午後三時を指していた。もうこんな時間なのか、と驚いてしまう。

「買ってきたおやつ食べながら何か動画でも見よう」

お昼ご飯を買うためにコンビニに寄った際、ポテチやポップコーンなどを買っておいたんだ。俺はその袋からおやつを出し、YouTubeを開ける。