俺、あなたのリアコです!4
「あれ〜?そこにいるのってもしかして琴葉?」

「あっ、本当だ!こんなところに遊びに来る時間があって羨ましいよ」

突然かけられた刺々しい言葉に振り向くと、ブランド物で全身を見に纏った男女がいた。二人ともどこかニヤニヤする目で琴葉ちゃんを見ている。誰か知らないけど、琴葉ちゃんにとって悪い人だということはわかる。

「あんたら、何でここに……」

ギロリと宙が二人を睨み付ける。琴葉ちゃんはそんな宙の後ろで震えていた。宙だけではなく、マーガレットたちも宙と同じように二人を睨んでいる。

「そんな睨まないでくださいよ。一応元家族なんですけど。ひどくないですか?」

男性がハッと冷たく笑って言い、俺は「家族?」と呟く。よく見てみると目元などが似ているかもしれない……。

「家族ですって?あれだけこの子のこと傷付けといて、どの口が言ってんのよ!」

「さっさと失せろ。さもないとあんたらの脳天ぶち抜くぞ」
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