俺、あなたのリアコです!4
驚いている真冬に対し、意地悪く舌を出してみる。するとそこに宙が帰ってきた。

「お前ら二人ってさ、再来週の日曜日って空いてるか?」

「再来週の日曜?空いてるけど……」

真冬が答え、俺もスケジュール帳を確認する。再来週の日曜日は何もない。

「俺も大丈夫だよ。どうして?」

俺が訊ねると、「スプリングランドって知ってる?」と宙に質問で返される。スプリングランドって世界中の財閥が協力して作ったテーマパークだ。豪華絢爛、でも子どもから大人まで楽しめる施設になっている。

「実は、マーガレットとカタリーナ、そして春燕の親がスプリングランドの建設に関わっていたらしくてさ、タダ券もらったらしくて。だからみんなで行かないかって」

「琴葉ちゃんがそう言ってくれたの!?」

俺は思わず宙に抱き着いてしまう。あの琴葉ちゃんが、俺たちを誘ってくれた!とても嬉しい!少し気持ちが近付いた気がして、胸が高鳴っていく。
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