俺、あなたのリアコです!4
はしゃぐ俺の後ろで、真冬が「そっか……。カタリーナ、お金持ちの……」とか緊張したようにブツブツ言っていたけど聞こえなかったフリをする。

どんな服を着ようかな。どんな顔で琴葉ちゃんに話しかけよう。あっ、でもまずはお礼を言わなきゃね!

スマホを取り出し、琴葉ちゃんの名前を探す。そして「誘ってくれてありがとう」と送れば、すぐに既読がついてスタンプが送られてきた。

「いえいえ」

そう書かれたスタンプは可愛らしい犬のイラストのもので、琴葉ちゃんの可愛さを全力で表したみたいに見えてすごく可愛い。また頰が赤くなってしまう。

「楽しみだな……」

スマホの画面を見つめ、俺はポツリと呟いた。



スプリングランドに行く日までとても楽しみで、早く再来週にならないかなと思うことが多かった。ドキドキし過ぎてなかなか眠れなかったくらい……。

そして迎えた当日、俺はドキドキしながら白いTシャツの上に黄色がかったオフホワイトのカラーシャツを羽織り、ダボッとしたパンツを履いて鏡の前に立つ。うん、おかしなところはないはず!
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