双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました
 そのためには優星君に守ってばかりいてはだめだ、私自身も強くならないと。優星君と別れるよう言われ、立ち向かわずに逃げていた自分を変えなくてはいけないよね。

 優星君と一緒に星斗と星七を守るんだ。

 気持ちは固まった。あとは週末に来る優星君に返事をすればいい。でもその前に、明叔父さんと佳代さんに自分の正直な気持ちを伝えなくちゃ。

 思い出の品をそっとしまい、双子とともに深い眠りに就いた。


 次の日の休憩時間、いつもだったらみんなで和気あいあいと昼食をとっていたけれど、今日ばかりはほかの従業員には席を外してもらい、東京で優星君と暮らすと決めたことを明叔父さんたちに告げた。

 ふたりは口を挟まずに最後まで話を聞いた後、ホッとした顔を見せた。

「そうか、優星君と一緒に……」

「よかったじゃない、あなた。そうなったらいいねって話していたんだから」

 明叔父さんにそう言った佳代さんの目は赤く染まっていく。
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