双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました
 やっぱり買ったんだ。いったいいくらだったんだろう。気になるけど、聞いたら聞いたで大きな金額に倒れそうだ。

「ありがとう。でも私たちのためにお金を使わせちゃってごめんなさい」

 一緒に暮らすうえで様々なものを用意させてしまった。
 申し訳なくて謝った私に優星君はムッとした。

「当然のことだろ? ゆくゆくは俺たち夫婦になるんだから」

「えっ?」

 サラッと言われた言葉に耳を疑う。

「なんだよ、そのびっくりした顔は。……俺の気持ちは昔からずっと変わっていないよ。星奈と結婚して夫婦になりたい」

 真っ直ぐに見つめて言われた一言が胸に深く響く。

「だから星奈にも俺と結婚したいと思ってもらえるように頑張るから。本当、一緒に暮らすことを受け入れてくれてありがとう。俺にチャンスをくれてありがとうな」

「優星君……」

 悲しげに微笑みながら言う姿に、チクリと胸が痛む。
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