双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました
 優星君のことを諦めたくなくて一緒に住むと決めた以上、しっかり向き合わないと。だけどその前に彼の言う通り、星斗と星七が新しい生活に慣れさせることが先決だ。

 すべての問題が解決したら、ちゃんと素直な気持ちを優星君に伝えよう。私もずっと好きだったこと、結婚したいと思うのは生涯優星君ただひとりだと。

「星斗と星七が飽きたら二階を回るとして、今は一緒に遊ぼうか」

「そうだね」

 星斗と星七が満足いくまでおもちゃで遊び、寝室となっている二階を案内してもらった。



「ママー、みてみて! せいととねぇ、パパをかいたの」

「どれ、見せて」

 夕食の準備を一時中断して見に行ったら、上手に優星君のことを描けていた。

「すごい、上手に描けたね! 帰ってきたらパパに見せないと」

「パパ、うれしーかな?」

「うん、パパ大喜びしちゃうと思うよ」

 星斗と星七はキャッキャッ騒ぎながら私にギュッと抱きついた。

「パパ、まだ?」

「はやくパパにあいたい」

 ふたりに言われて時間を確認すると、まだ十六時過ぎ。

「もう少ししたら帰ってくるよ。だからその前にお片づけしちゃおうか」

「うん、する!」

「ぱぱがかえってくるまえに、きれーきれーしないとね」
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