双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました
 いつもは片づけを嫌がり、私が言って渋々やっていたのに、ふたりとも嫌がりもせずに夢中で片づけている。

 きっと今の星斗と星七にとって、私より優星君の存在のほうが大きいんだろうな。
 ちょっぴり寂しくなるも、ふたりの成長は素直に嬉しい。こうやって少しずつ大きくなっていくのだろう。

 私も優星君が帰ってくる前に夕食を作り終えないと。

 キッチンへ戻って、双子が片づけをしているのを眺めながら料理を再開する。

 今日は双子が大好きなハンバーグとかぼちゃのスープを作ってみた。優星君にも昔、ハンバーグを振舞ったことがあり、当時はおいしいと言ってくれたけれど今はどうだろう。

 優星君との新しい生活が始まって五日が過ぎた。最初はこんなに素敵な家で生活ができるのかと不安だったけれど、常に双子を見守りながら家事ができるし、キッチンもすごく使い勝手がいい。

 なにより星斗と星七が新しい家に夢中だ。庭はもちろん、家の中も仕切りのないワンフロアだから駆け回っても危なくないし、外も芝生が生えているから転んでも大きなケガを心配する必要もない。

 優星君が用意してくれたおもちゃがお気に入りでこの五日間、毎日飽きずに遊んでいる。
 
夜もぐっすり眠っているし、この家での生活に問題なさそうだ。もう少ししたら近くの幼稚園に入れて友達を作ってもらいたい。 その前に近所の公園デビューかな。
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