双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました
 私もここでの生活に早く馴染めるように、幼い子供がいるご近所さんとは仲良くしたいし。

 アレコレ考えながらご飯を作っている間に双子は片づけを終え、仲良くテレビを見始めた。

 月曜日の朝、引き留める双子に後ろ髪を引かれる思いで優星君は出勤した。帰国後は専務職に就いたと聞いていたから、忙しいだろうし帰りは遅いと思っていたんだけれど、彼は定時で帰宅した。

 初日だし私たちを気遣って早く帰ってきてくれたんだと思う。次の日からはさすがに遅くなると思っていたのに、ずっと優星君は定時で帰宅している。

 双子は大喜びだし、お風呂に入れたり寝かしつけをしてくれたりと助かっている。でも仕事は大丈夫なのか、無理していないかすごく心配。

 双子が寝て私と少し話をしてから、優星君はいつも書斎にこもり、持ち帰った仕事をしている。
 いつも先に寝ちゃっているから何時までやっているのかわからないけど、〇時は絶対に過ぎていると思う。

 昨日さり気なく聞いたけど、笑顔で「大丈夫」と言われてしまい、それ以上は聞くことができなかった。

 私にできることといえば、栄養のある食事を用意するくらいだ。それと明日から二連休だし、ゆっくりと身体を休めてもらえるように双子は私が面倒を見よう。静かに眠れるように公園に行ってもいいよね。

 明日のことを考えながら調理をすすめ、最後にハンバーグのソースを作り終えた時、インターホンが鳴った。

 その音にすぐさま反応した双子は、勢いよく立ち上がって玄関へ一目散。
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