双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました
「正直なところ、周りになんて言われようと星奈と結婚できればいいと思っていたけど、それじゃなんの意味もない。結婚したら家族が増えるんだ、その家族にも祝福してもらわなくては、本当の意味で幸せになれないよな」

 俺が今日、星奈のご両親に認めてもらいたいと思ったように、星奈もうちの両親に対して同じ気持ちを抱いているはず。

「明日、母さんに連絡するから。一度会う機会を設けてもらおうと思う。……その時は星奈も一緒に来てくれないか?」

「うん、もちろんだよ。優星君が両親に挨拶してくれたように、私もちゃんと優星君のご両親にご挨拶したい」

「ありがとう。……最初はふたりだけで行こう。星斗と星七は星奈のご両親にお願いしても大丈夫だろうか」

「そうだね、聞いてみるよ」

 本当なら星奈も連れて行かずに、まずはひとりで会いに行ったほうがいいのかもしれない。でも今日、星奈のご両親と話をさせてもらい、ふたりでないと意味がないと思ったんだ。

 それに星奈とふたりで頑張ろうと約束した。いくら母といえど、星奈を悲しませるようなことを言ったら許さない。俺が絶対に守ってみせる。
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