双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました

「少しでも彼に見合う女性になれるよう、今後努力いたします。至らない点はたくさんあると思いますが、優星さんを想う気持ちだけは誰にも負けません。……どうか私を優星さんの相手として認めていただけませんでしょうか？」

　星奈の真摯な気持ちに胸がいっぱいになる。
　母や美野里がしたことを考えれば、俺のように怒鳴り散らしてもいいくらいだ。それなのに星奈は声を荒らげることもせず、母に深々と頭を下げるなんて。
　本当に星奈のことを好きになってよかったと心から思うよ。

　彼女の誠意を目の当たりにして俺も冷静を取り戻し、星奈と一緒に頭を下げた。

「俺も星奈以上に好きになれる相手はいない。星奈と星斗と星七を幸せにしたいんだ。……いや、三人がいないと幸せになれないのは俺のほう。星奈たちと会社を天秤にかけられたら、迷いなく俺は星奈たちとの未来を取る」

「優星、あなたそこまで……」

　俺の固い意志に母は言葉を失う。

「あぁ、どんなに反対されたって俺は星奈と一緒に生きていく。でもそれじゃ星奈を本当の意味で幸せにすることができない。だからどうか俺たちのことを認めてほしい」

「お願いします」