双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました
「お義母さんはきっと、自分たちと同じつらい思いをさせないために、私に優星君と別れるように言ったんだと思います。そんなお義母さんにだからこそ優星さんの相手として認めてもらいたいんです。それに私、お義母さんとゆっくり話がしてみたいんです」

　ずっと私に向けられているのは憎しみのみだと思っていた。でもお義父さんの話を聞き、そうじゃないのかもしれないと思ったの。

　お義母さんの本音を知りたい。できることなら仲良くしたい。だって愛する人の母親だもの。

「わかった、できる限り俺も一緒に母さんに会いに来るよ。ふたりで来なければ意味がないだろ？　それと双子も連れてこよう」

「優星君……」

　すると優星君はお義父さんを見つめた。

「そういうわけだから父さんもできる限り休日は家にいてくれ」

「あぁ、もちろんだ。なにより双子が来てくれるなら大変だ。急いで準備をしないと」

　慌てて家政婦を呼びつけたお義父さんを、優星君は慌てて止めた。

「待ってくれ、父さん。双子におもちゃなどを用意しようとしているならいいから」

「なにを言ってる、うちに来てくれるんだ、退屈させるわけにはいかないだろう！　なにより私にとって初孫なんだぞ？　今までの分をプレゼントさせてくれ」

　どこかで聞いたことのある話に、思わず笑ってしまった。
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