双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました
 すくすくと元気に育った星斗と星七も一歳半になる。言葉も少しずつ覚えてきたし、元気に駆け回っている。まぁ、そのぶん目が離せなくもあるけど、ふたりの成長がなにより嬉しい。

「ん、お味噌汁はこれでいいかな」

 星斗と星七が朝の情報番組を夢中で見ている間に、手早く朝食の準備を進めていく。豆腐と人参、大根の味噌汁に作り置きしておいた鮭のムニエル。それと小さく握ったおにぎり。
 それらをテーブルに並べてふたりを呼ぶと、元気に駆け寄ってきた。

「はい、じゃあふたりとも椅子に座って、ちゃんといただきますをしてね」

「はーい!」

 元気よく返事をしたふたりは、一緒に手を合わせて仲良くおにぎりを頬張る。さすが双子というべきか、いつも最初に食べるものは決まって同じ。他にも妙にシンクロするときがあるんだよね。

 そんなふたりを微笑ましく眺めながら私も味噌汁を啜った。

「星斗、星七。ご飯食べ終わったら今日もじいとばあのお手伝いをしようね」

「するー!」

「もーもーにまんまあげる!」

 大喜びするふたりにつられて、私まで笑ってしまう。
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