双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました
 次に優星君は星七を抱っこする。そうしたら星七は嬉しそうに優星君にしがみついた。

 優星君は約束通り、毎週末必ず来ている。最初は近くのホテルに泊まって日曜日もまた会いに来てくれていたけれど、それを知った明叔父さんが母屋に泊まるよう言ったんだ。

 そうなると双子もパパと寝る!とはじまり、三人で寝ているようだ。

 二日間、双子とめいっぱい遊んでくれる。もちろん私との時間も大切にしてくれていた。双子が寝た後に離れに来てくれて、他愛ない話を夜遅くまでしている。最初はなにを話せばいいのかわからなくて困惑したけど、あまりに優星君が昔のように自然に接してくれているから、私の緊張もすぐに解けた。

 そして遅くまで語り合い、私が眠くなると彼は双子が眠る母屋へと戻っていく。

 きっと今夜も優星君は泊まり、夜はふたりで過ごすんだと思うと、早く夜になってほしいと願ってしまう自分に驚きを隠せなくなる。

 なにやってるの? 私。三年前、どんな思いでイギリスに旅立つ優星君を見送ったのよ。もう二度と会わないつもりだったはずでしょ?
< 85 / 247 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop