官能一夜に溺れたら、極上愛の証を授かりました
涙を拭いて落ち着いた後、みんなでソファーに腰掛けお茶を飲んだ。貴斗はお母様が用意していてくれた電車のおもちゃで夢中になって遊んでいる。
「それにしても、不甲斐ないのは貴裕よ!」
「またその話ですか……」
うんざりした顔で、貴裕さんが紅茶の入ったカップを口に運ぶ。貴裕さんが『怒ってる』と言っていたのは、私のことではなく貴裕さん自身のことだったようだ。
「あんな子にいいようにされて、しかもそれに三年も気がつかないなんて。本当に情けない!」
「……俺だって後悔してますよ」
再会してから、過去のことは散々ふたりで話してきた。今さらどんなに悔いたところで、過ぎた日々は戻らない。
「どうかもう気になさらないでください。……三年前のことは、貴裕さんのことを信じられなかった私が悪いんです」
それに、もっと自分に自信があれば、安藤さんに何を言われようときっと揺らがなかったと思う。
「それにしても、不甲斐ないのは貴裕よ!」
「またその話ですか……」
うんざりした顔で、貴裕さんが紅茶の入ったカップを口に運ぶ。貴裕さんが『怒ってる』と言っていたのは、私のことではなく貴裕さん自身のことだったようだ。
「あんな子にいいようにされて、しかもそれに三年も気がつかないなんて。本当に情けない!」
「……俺だって後悔してますよ」
再会してから、過去のことは散々ふたりで話してきた。今さらどんなに悔いたところで、過ぎた日々は戻らない。
「どうかもう気になさらないでください。……三年前のことは、貴裕さんのことを信じられなかった私が悪いんです」
それに、もっと自分に自信があれば、安藤さんに何を言われようときっと揺らがなかったと思う。