美青年幼馴染には恋人がいない。
デート準備

で、でーと…。
ど、どうしよう今日デートって思ってなくてそこまで服装ちゃんとしてないし、
メイクだって寝坊したから大雑把だし!
本当どうしよう…。



「いやかい?」

「う、ううん!すっごく嬉しい!でも、少し準備したいからちょっとまってて欲しいけど大丈夫かな…?」


じゃないとやばい恰好でデートすることになっちゃう!!
どうしよう…!
今日秘密兵器のメイクポーチもないし、その中にイヤリングとか最低限のアクセサリーもいれてたのに。
もーどうしよ…。


「うん。分かったよ。」
「ありがとう!」
「じゃあ、またあとで。準備できたら下のカフェに来てくれるかな?そこでコーヒーでも飲んでるよ。」
「うん、了解!じゃあまたあとで。」



━━ガチャ。



まじで、どうする?
待ってもらったはいいもののメイク直しも出来ない。
南ちゃんに借りる?いやまた噂が広がるだけ、それは避けたい。

まだ最終面談から時間たってないよね。
栄美さんならまだ会社にいるはず!
申し訳ないけど、栄美さんなら貸してくれるかも!!

善は急げ。
この仕事だけ終わらせたら借りにいこう!!
よっしゃそうと決まったらマッハで仕事を終わらせる!!



「よっし、気合い入れてこ!!ファイト、オー!!!」









━━営業部フロア


「へっぐっしゅん!!!あ゛ぁー。」
「盛大なクシャミっすね。」
「…荒井君、人のクシャミにケチつける暇あったらこれからの研修の勧め方の続き話すわよ。」
「はい。」
「私これ終わったら帰れるんだから!ちゃっちゃと説明しちゃうからね。」
「了解です。」
< 10 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop