美青年幼馴染には恋人がいない。
よっし、仕事終わった!
栄美さんの所へ行こう!ダッシュダッシュ。
━━チーン。
営業フロアに行けるエレベーター。
相変わらず人多いな。
━━ガヤガヤ。
うっわ、いっぱい入ってきた。
急に満員電車なみ、っぐぅ~きっつい。
でも皆さん営業部の人だろうから、同じ階で降りるんだろうな…。
我慢我慢。
━━チーン。
━━ガヤガヤ、スタスタ。
やっと抜けられるけど、後ろの人が押してっ!
「っわ!」
こける…!
「っと、大丈夫っすか?」
「え、あ、すいません。ありがとうございます!!」
やばい、見ず知らずの人に抱き着く形になっちゃった。
って…。
「荒井さん?」
「え?あ、人事部の面接してくれた。えーっと確か」
「橘です。」
「そうっす。橘先輩。えーと、大丈夫っすか?」
「は、はい。大丈夫です。ありがとうございます。」
「いやいーっすよ。定時近くになると営業部出入りのラッシュがあるんで、気を付けてください。所で営業部になんかようっすか?」
「あ、はい。栄美さ、えーと。伊藤栄美さんいらっしゃいますか?」
「先輩はさっき帰っちゃいましたけど。」
「あ!え、あー。そうですか。なら大丈夫です。教えていただいてありがとうございます。」
帰っちゃったのか、くそう。
こうなればコンビニで買うしか…。
「先輩にどんな用っすか?」
「え!あー、仕事の要件じゃなくて。えーと」
「?」
「化粧品を借りれたらなって。でも、コンビニで買うので大丈夫です!」
「…。」
「荒井さんもごめんなさい引き止めってしまって。」
「あの」
「はい?」
「デートすか?」
「え?」
「いや、急を要する時ってそれぐらいしか、あ、あと合コンとか?」
「デートで合っていますが…。」
荒井さん、なんかつかめない人だな。
マイペースだ。すっごくマイペース。彰みを感じる。
「やっぱりそうっすか!ならきちんと整えないといけないっすよ!俺の化粧品貸します!ほらこっちきてください!」
━━ガシ。
「え?っちょ!!」
栄美さんの所へ行こう!ダッシュダッシュ。
━━チーン。
営業フロアに行けるエレベーター。
相変わらず人多いな。
━━ガヤガヤ。
うっわ、いっぱい入ってきた。
急に満員電車なみ、っぐぅ~きっつい。
でも皆さん営業部の人だろうから、同じ階で降りるんだろうな…。
我慢我慢。
━━チーン。
━━ガヤガヤ、スタスタ。
やっと抜けられるけど、後ろの人が押してっ!
「っわ!」
こける…!
「っと、大丈夫っすか?」
「え、あ、すいません。ありがとうございます!!」
やばい、見ず知らずの人に抱き着く形になっちゃった。
って…。
「荒井さん?」
「え?あ、人事部の面接してくれた。えーっと確か」
「橘です。」
「そうっす。橘先輩。えーと、大丈夫っすか?」
「は、はい。大丈夫です。ありがとうございます。」
「いやいーっすよ。定時近くになると営業部出入りのラッシュがあるんで、気を付けてください。所で営業部になんかようっすか?」
「あ、はい。栄美さ、えーと。伊藤栄美さんいらっしゃいますか?」
「先輩はさっき帰っちゃいましたけど。」
「あ!え、あー。そうですか。なら大丈夫です。教えていただいてありがとうございます。」
帰っちゃったのか、くそう。
こうなればコンビニで買うしか…。
「先輩にどんな用っすか?」
「え!あー、仕事の要件じゃなくて。えーと」
「?」
「化粧品を借りれたらなって。でも、コンビニで買うので大丈夫です!」
「…。」
「荒井さんもごめんなさい引き止めってしまって。」
「あの」
「はい?」
「デートすか?」
「え?」
「いや、急を要する時ってそれぐらいしか、あ、あと合コンとか?」
「デートで合っていますが…。」
荒井さん、なんかつかめない人だな。
マイペースだ。すっごくマイペース。彰みを感じる。
「やっぱりそうっすか!ならきちんと整えないといけないっすよ!俺の化粧品貸します!ほらこっちきてください!」
━━ガシ。
「え?っちょ!!」