美青年幼馴染には恋人がいない。
荒井レンという男 荒井レンside

「栄美さんのことすごく慕ってるんですね。」
「っば、…まぁ、そうっすけど。つーか、お前デートなんだろ!?ほら早く行け。」
「はい。あ!メイクありがとうございます!自分じゃないみたいで驚きました!!。」
「いいって。ほら行けよ。」
「はい!」


━━スタスタ。


「あ、そうそう。荒井さん。」
「なんっすか?」
「栄美さんの好きないタイプは食の好みと価値観が合う人らしいですよ!」
「っば、は、え!?」
「ちなみに栄美さんの好きな食べ物は…ってこれは本人に聞いてください!じゃあ今日はありがとうございます!失礼しました!」

「ま、っちょ!」


━━ガチャ。


ば、ばれてたのかよ…。
橘さん侮れねぇ。



「荒井くんどこいったのかな?」
「は、アンタ見てなかったの?」
「お前こそ隠してるわけじゃないわよね。」
「しらないわよ!」
「もう帰っちゃったのかな!?」
「まだ、駅まで間に合うかも!!」
「急ぐわよ!」
「言われなくても!」


「っ!」


やっべぇ…!
危なかった。
まじここの営業事務肉食すぎんだろ。

まじ、こえーわ。
俺より先輩だから気使うし。
この状況なんとかならねーかな?

あ、そうだ。
アイツ確か編集部で働いてるとか言ってたよな。
人の心つかむ小説のお手伝いがしたいとかなんとかって理由で!
アイツならなんとかこの状況打破してくれっかも!

そうと決まればっ!


━━♬


「あ、もしもし。(ショウ)?うん。今日暇?ちょっと相談したことがあんだけど…さ。うんうん。あ?別にいいよ。オッケー。じゃあ翔んち行くな。おう。あとで連絡しろよ。」
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