美青年幼馴染には恋人がいない。
「ん~いい香り!朝ごはんはな~に?」
「目玉焼きとベーコン、サラダとパンかな。どう?」
「最高!」
「それじゃあ食べようか。」


━━♬♬


「あ、ごめん電話!ちょっとまってて」
「分かった。冷めないうちにね。」


ん?この番号知らないな。
誰だろう?


「はい。もしもし」
《もしもし。橘さんのお電話でしょうか?》
「えぇそうですけど。」
《私、黒木先生の担当編集しております。櫻田(サクラダ)と申します。》
「えっと、橘と申します。それで櫻田さんがどのようなご用件でしょうか…?」
《黒木先生に関してお話したいことがございまして、本日お時間大丈夫でしょうか?》
「あ、はい。仕事終わり次第であれば問題ありません。」
《かしこまりました。ではご連絡大丈夫になりましたらこちらの電話番号に折り返しをいただくことは可能でしょうか?》
「はい。かしこまりました。」


彰の担当編集者…。
彰に何があったんだろう?大丈夫なのかな…?


「誰だった?」


あ、伝えない方がいいよね。
今気にしてるし。


「ううん。なんか業者っぽい!後で両親に連絡するから大丈夫!ん~いい香り!早く食べちゃお!」
「…そうだね。」
「「いただきます。」」
「ッパク、ん~おいふぃ!」
「本当?よかった。ほら、口の端についてるよ。」
「んふふ、ありがとう。」
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