美青年幼馴染には恋人がいない。
『それで、黒木さんは私に会いたいと薫さんからお聞きしましたが、会ってみた感想はいかがでしょうか?』
うわー。幸助さん、ネチネチしてるぅ~!
常識のない取引先を相手にしてるぐらいネチネチしてるぅ~!
「…勘違いされてるようでしたので訂正を、っと思いまして…。俺と薫はそんなやましい関係ではありません。」
『深夜二人で毎日会っているのにですか?』
「毎日ではありません。ほぼ毎日です。薫からどこまで聞いているのかわかりませんが、俺と薫が会っているのは晴れの日の夜十五分程度です。会っている場所も家のすぐそばの公園です。何かが起きることはまずありません。」
『・・・なるほど。』
「なので勘違いしてお二人の関係を邪魔しているようなら訂正をと思いました。」
『それで私に?』
「はい」
『おおよそ理解しました。薫さん、間違いはないですね?』
「うん、間違ってないよ。どうして幸助さんが彰のこと知ったか知らないけど、彰とそういう関係になったことは一度もないよ。」
まぁ恐らく南ちゃんのせいだとは思うけど…。
『…薫さんと同僚の南さんよりお聞きしました。薫さんが毎日夜遅くに彰という男性と密会していると。本人からその話を聞いたと。』
やっぱり。南ちゃん本当に口軽い!
『ですが薫さんに確認してからと思い、その日の夜リモート飲み会に誘った所”今日は予定があって”と断られてしまい…申し訳ありません。』
「全然!私も気づかなかったのがアレだし…。」
「あ、じゃあ俺はここでお暇します。薫をお願いします。藤田さん」
『はい。任せてください。』
「彰は親じゃないでしょ!もー!昔は私の事カーチャンってあだ名で呼んでたくせに!」
「五月蠅いよ。それじゃあ失礼します。」
『…はい。』
でもこれで安泰。
もう心配する事もなく幸助さんとリモート飲み会に入れるっと。
「幸助さん、お酒とってきてもいい?」
『…ねぇ、薫さん』
「ん?」
『まさかとは思いますが黒木さんって、小説家の黒木彰先生ですか?』
「そうだよ。そんなに珍しい名前じゃないから気づく人あんまりいないけど。」
『薫さん、やっぱり黒木さんと会うの控えてもらってもいい?』
うわー。幸助さん、ネチネチしてるぅ~!
常識のない取引先を相手にしてるぐらいネチネチしてるぅ~!
「…勘違いされてるようでしたので訂正を、っと思いまして…。俺と薫はそんなやましい関係ではありません。」
『深夜二人で毎日会っているのにですか?』
「毎日ではありません。ほぼ毎日です。薫からどこまで聞いているのかわかりませんが、俺と薫が会っているのは晴れの日の夜十五分程度です。会っている場所も家のすぐそばの公園です。何かが起きることはまずありません。」
『・・・なるほど。』
「なので勘違いしてお二人の関係を邪魔しているようなら訂正をと思いました。」
『それで私に?』
「はい」
『おおよそ理解しました。薫さん、間違いはないですね?』
「うん、間違ってないよ。どうして幸助さんが彰のこと知ったか知らないけど、彰とそういう関係になったことは一度もないよ。」
まぁ恐らく南ちゃんのせいだとは思うけど…。
『…薫さんと同僚の南さんよりお聞きしました。薫さんが毎日夜遅くに彰という男性と密会していると。本人からその話を聞いたと。』
やっぱり。南ちゃん本当に口軽い!
『ですが薫さんに確認してからと思い、その日の夜リモート飲み会に誘った所”今日は予定があって”と断られてしまい…申し訳ありません。』
「全然!私も気づかなかったのがアレだし…。」
「あ、じゃあ俺はここでお暇します。薫をお願いします。藤田さん」
『はい。任せてください。』
「彰は親じゃないでしょ!もー!昔は私の事カーチャンってあだ名で呼んでたくせに!」
「五月蠅いよ。それじゃあ失礼します。」
『…はい。』
でもこれで安泰。
もう心配する事もなく幸助さんとリモート飲み会に入れるっと。
「幸助さん、お酒とってきてもいい?」
『…ねぇ、薫さん』
「ん?」
『まさかとは思いますが黒木さんって、小説家の黒木彰先生ですか?』
「そうだよ。そんなに珍しい名前じゃないから気づく人あんまりいないけど。」
『薫さん、やっぱり黒木さんと会うの控えてもらってもいい?』