美青年幼馴染には恋人がいない。
「ありがとう!スッキリした!長々とごめんね~橘ちゃん。」
「いやいいんですよ。不満を聞くのが私の仕事ですからね。」
「っもう!本当に橘ちゃんだーい好き!あ、そういえばさっき荒井くんとすれ違ったんだけど、荒井くんの面談あったの?」
「そうですよ。荒井くんはどうです?確か直属の部下ですよね。」
「うーん、そう!でも最悪なのよね、営業事務の女の子たちが荒井くんを取り合って、私の仕事を邪魔してくるの。だからめんどくさいのよね。」
「え!そうなんですか?」
「そー!私はパパっと成績とって定時に帰りたいのに、荒井くんに指導するのを邪魔されるとこうね。イラっとする。私はこの後映画に行きたいのにってなるのに!」
「なら私の方から営業部部長に言っておきましょうか?」
「うーん。言うなら自分で言うわ。部長も成績優先でいいっていってくれてるからきっと指導者が交代になるだけ。…でもそれってなんか負けた感じがしていやなのよね…。なんかいい方法ないかしら?」
やっぱりな、荒井くん結構顔かっこよかったからなー。
うーんなんかいい方法か…。
「そうですね…。例えば、課題方式にするとかどうですか?提出は紙じゃなくてメールでとか。顔を合わせなければきっと会話する時間とかが短縮は出来るんじゃないかなっと、あ、でも営業部のルールもありますよね!」
「…それよ!!それいいわね!!赤ペン先生すればいいのね、そっちのが良さそう!部長に相談してみて対応してみる!!ありがとう!橘ちゃん!」
「いえ、じゃあまた半年後に面談よろしくお願いしますね。」
「はーい!」
━━ガチャ
相変わらず栄美さん元気だし出来る女感強いなー。
でもよかったアドバイスになって…。よし!次の仕事を!
━━コンコン
あれ?面談入ってたっけ?今日はこの後簡単にまとめて終わりだったと思うけど…。
「薫さん。私です。今大丈夫かな?」
「こ、幸助さん!?どうぞ!」
━━ガチャ
「急にごめんね。」
「いえ!びっくりしました。今日出社でしたっけ?」
「うん午後から急に出社する事になって。」
「そうだったんですね。あ、あと今日の面談の内容纏めるだけなので定時に帰れますよ。面談もそこまで長引くこともなかったので。」
「うん。順調そうだね。…仕事中は敬語って決めたけどなんだか少し寂しいね。」
「そ、そうですか?なんか私はもう慣れちゃいましたよ?」
「そっか。でも、そうだね。」
あれなんか、幸助さんが迫って…。
━━トン。
「こ、幸助さん?」
これっていわゆる壁ドン!?
「今日この後二人で映画でも見に行かない?久しぶりにデートしよう。どうかな?」