狂犬に愛される覚悟
次の日、零王がいつものように十数分前に愛妃の職場に着き、ガラス越しに仕事ぶりを見ていた。
「あの、鈴野さんの彼氏さんですよね?」
「は?誰、あんた」
「私、鈴野さんの同僚で倉石って言います!」
「………」
「鈴野さんが来るまで、お話しません?」
「嫌」
「え?」
いや、待てよ……!
ここで、この女と話してるとこ愛妃が見たらまたヤキモチ妬いてくれるかも?
と何かを企んだような、零王。
「いいよ。でも愛妃が来るまでだけだから」
「もちろん!
ねぇ、どこの清掃会社で働いてるの?」
「は?何それ?」
「え?だって、清掃会社で働いてるんでしょ?
鈴野さんが言ってたよ!」
「あー、そうだよ。
でも、どこかは教えない」
「えー!教えてよぉ!」
「………」
甘えてるつもりなのか?
全、然可愛いくねぇし…!
てか、キモい……
愛妃に会いてぇー。
「あ、佐崎ってどんな奴?」
「どんなって仕事のできる、紳士って感じかな!
優しいし、よく気がつく人だよ!」
「ふーん」
「あ、そうゆうことか!」
「は?」
「え?鈴野さんが告白されたからだ!
気になるってことね!
でも、ちゃんと断ってたよ!
ま、当たり前だろうけど…!」
「は━━━?」
あまりの驚きに、開いた口が塞がらない。
そんなこと聞いてない。
「知らなかったの?
でも、ほんとモテるよね?鈴野さんって!」
「は?」
「よく口説かれてるし…」
「誰だよ!?」
「え?彼氏の友達とか、お客様とか」
全く、何も…知らなかった。
確かに愛妃はモテる。
仲間内でも、狙ってた奴は結構いたから。
小柄で控え目な愛妃。
男からすれば、守ってあげたくなる女だ。
零王もできることなら、ずっと囲って誰にも見せたくない程だ。
「今日は、寝かせねぇ……」
愛妃にヤキモチを妬かせるつもりが、自分が嫉妬する羽目になった零王だった。
「あの、鈴野さんの彼氏さんですよね?」
「は?誰、あんた」
「私、鈴野さんの同僚で倉石って言います!」
「………」
「鈴野さんが来るまで、お話しません?」
「嫌」
「え?」
いや、待てよ……!
ここで、この女と話してるとこ愛妃が見たらまたヤキモチ妬いてくれるかも?
と何かを企んだような、零王。
「いいよ。でも愛妃が来るまでだけだから」
「もちろん!
ねぇ、どこの清掃会社で働いてるの?」
「は?何それ?」
「え?だって、清掃会社で働いてるんでしょ?
鈴野さんが言ってたよ!」
「あー、そうだよ。
でも、どこかは教えない」
「えー!教えてよぉ!」
「………」
甘えてるつもりなのか?
全、然可愛いくねぇし…!
てか、キモい……
愛妃に会いてぇー。
「あ、佐崎ってどんな奴?」
「どんなって仕事のできる、紳士って感じかな!
優しいし、よく気がつく人だよ!」
「ふーん」
「あ、そうゆうことか!」
「は?」
「え?鈴野さんが告白されたからだ!
気になるってことね!
でも、ちゃんと断ってたよ!
ま、当たり前だろうけど…!」
「は━━━?」
あまりの驚きに、開いた口が塞がらない。
そんなこと聞いてない。
「知らなかったの?
でも、ほんとモテるよね?鈴野さんって!」
「は?」
「よく口説かれてるし…」
「誰だよ!?」
「え?彼氏の友達とか、お客様とか」
全く、何も…知らなかった。
確かに愛妃はモテる。
仲間内でも、狙ってた奴は結構いたから。
小柄で控え目な愛妃。
男からすれば、守ってあげたくなる女だ。
零王もできることなら、ずっと囲って誰にも見せたくない程だ。
「今日は、寝かせねぇ……」
愛妃にヤキモチを妬かせるつもりが、自分が嫉妬する羽目になった零王だった。