狂犬に愛される覚悟
そして今は自宅で、まったりしている二人。

「ねぇねぇ、零王~」
「フフ…可愛い、愛妃。
何?」
「抱っこして?」
「え━━?」
「…………って、やっぱキモい?私。
ちょっと頑張ってみたんだけど……」
自分で言ったはいいが、恥ずかしくなり俯く愛妃。

「……////」
「え?零王?
そこまで、退く?
傷つくなぁ……
コーヒー入れて来るね」
ソファを立つ、愛妃。
その愛妃の腕をガシッと掴む、零王。
そして、自分の方に引っ張った。

「え?零王?」
「おいで?」
零王の膝の上に向かい合って跨がった。
少し零王が見上げて、愛妃の頭を撫でた。

「零王?退いたんじゃ……」
「いや…あまりにも愛妃が可愛くて、何言われたか理解するのに、時間かかった」
「なんだ、よかったぁ。
私的には、物凄く勇気だしたから」
「うん…可愛すぎ…////!!
でも、急にどうしたの?
あんなに甘えるの嫌がってたのに…」
「………////」
「愛妃?」
俯く愛妃を覗き込み、更に見上げる零王。

「……嬉しかったから」
「え?」
「愛妃以外、興味ないって、零王が言ってくれたこと。
零王が一途に想ってくれてることが、嬉しかったから!」
「そっか…!
ねぇ…もっと甘えて?」
「え?でも、これ以上は……」
「もっと愛妃に甘えられたい!」
「じ、じゃあ…キス……して?」
「うん…」
「ンン……」
いつもの深いキスをする、零王。

「……あとは?」
額をくっつけ、囁く零王。
「もっと…」
「ん?」
「もっと…いっぱい、して?
あと……名前、呼んでほしい……」
「愛妃」
「ん……」
「愛妃……」
「零…王」

「愛妃だけを…好きだよ…」

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