幼馴染は片思い中
「「…あ」」
保健室のドアを開ければ
ぱちりと重なる視線と声
「あら、音無さん
いらっしゃい」
「……こんにちは」
臼井先生と
机を挟んで話していた様子のあの子が
固まる私に声をかける
はっと我に返った私は
ふたりにぺこりと頭を下げた
「ベッド使う?」
「…いえ、そこで勉強してても大丈夫ですか?」
「どうぞ」
ふたりから少し離れた場所に腰をおろして
持っていたバッグから勉強道具を取り出す
……。
気にしないようにしようとしても
どうしても、あの子を意識してしまって
ちらりと盗み見すれば
またタイミングよく目が合ってしまう
慌てて目を逸らせば
なぜか臼井先生が小さく吹き出す
「…先生?」
「ごめんごめん
似た者同士だなぁって思ってね」
「「??」」
同じように不思議そうに先生を見ていたあの子と一緒に首を傾げる
「日山(ひやま)さん、音無さん
私、少し出てくるから留守番お願いできるかしら?」
「…え?は、はい」
「分かりました」
唐突な先生のその言葉に戸惑いながらも
頷けば、先生はにっこりと微笑みながら
保健室から出ていった
保健室のドアを開ければ
ぱちりと重なる視線と声
「あら、音無さん
いらっしゃい」
「……こんにちは」
臼井先生と
机を挟んで話していた様子のあの子が
固まる私に声をかける
はっと我に返った私は
ふたりにぺこりと頭を下げた
「ベッド使う?」
「…いえ、そこで勉強してても大丈夫ですか?」
「どうぞ」
ふたりから少し離れた場所に腰をおろして
持っていたバッグから勉強道具を取り出す
……。
気にしないようにしようとしても
どうしても、あの子を意識してしまって
ちらりと盗み見すれば
またタイミングよく目が合ってしまう
慌てて目を逸らせば
なぜか臼井先生が小さく吹き出す
「…先生?」
「ごめんごめん
似た者同士だなぁって思ってね」
「「??」」
同じように不思議そうに先生を見ていたあの子と一緒に首を傾げる
「日山(ひやま)さん、音無さん
私、少し出てくるから留守番お願いできるかしら?」
「…え?は、はい」
「分かりました」
唐突な先生のその言葉に戸惑いながらも
頷けば、先生はにっこりと微笑みながら
保健室から出ていった