幼馴染は片思い中
気付いた時には、傍に朔君がいた

生まれた時から傍にいた


家はお隣
親同士が仲が良くて
未だに家族ぐるみの付き合い


朔君にとって私は妹のようなもので
だから、こんな風に抱きついたりしたって
好きだって言ったって動じない


朔君はただただ私を甘やかして
それでおしまい


でも、それでいいんだ


片思いのままでも




「今日は朔君と一緒に寝る」

「この前みたいに
俺を蹴飛ばさないならいいけど」

「蹴飛ばしてないもんっ」

「はいはい」




このままでも





『妹』なら一緒にいられるから
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