幼馴染は片思い中
その怖さを、痛みを
身を持って知っているのに
「…」
…………言えない
あの時
『助けて』って
声にならなくても、唇はそう動いてた
日山さんは助けを求めてたのに
私は、手を伸ばしてあげられなかった
あの時、朔君が現れなかったら
日山さんは、どうなってた?
嫌がらせを受けていても
たくさん傷付いて、たくさん泣いても
それでも、他人(ひと)を信じて
まっすぐに他人(ひと)と向き合って
誰も知らないところで
毎日、闘(たたか)っていた日山さん
でも
きっと、あのままだったら
修復不可能なくらいに
身体も心もぼろぼろになっていたに違いない
「…」
私はあの時、恐怖に負けて
日山さんより自分を守ることを選んだ
自分を守った
みっともなく
朔君にすがって、人任せにして
自分はなにもしなかった
「…」
……友達になんて、なれない
私は、あの子に不釣り合い
………友達になってください、なんて
…………もう、言えない……
身を持って知っているのに
「…」
…………言えない
あの時
『助けて』って
声にならなくても、唇はそう動いてた
日山さんは助けを求めてたのに
私は、手を伸ばしてあげられなかった
あの時、朔君が現れなかったら
日山さんは、どうなってた?
嫌がらせを受けていても
たくさん傷付いて、たくさん泣いても
それでも、他人(ひと)を信じて
まっすぐに他人(ひと)と向き合って
誰も知らないところで
毎日、闘(たたか)っていた日山さん
でも
きっと、あのままだったら
修復不可能なくらいに
身体も心もぼろぼろになっていたに違いない
「…」
私はあの時、恐怖に負けて
日山さんより自分を守ることを選んだ
自分を守った
みっともなく
朔君にすがって、人任せにして
自分はなにもしなかった
「…」
……友達になんて、なれない
私は、あの子に不釣り合い
………友達になってください、なんて
…………もう、言えない……