幼馴染は片思い中
とぼとぼと、ひとり歩く帰り道
ふと、ビルのディスプレイに流れていた
宝石みたいなお菓子のCMが目に入った
……そういえば
もう、始まってるんだっけ…
駅中の期間限定ショップ
……結局、誘えなかったな
もの悲しい気持ちで
ぼんやりとそれを眺めていると
「…お、音無さんっ」
と、呼び掛けられて驚いた
「………日山さん…?」
振り返れば
横断歩道の向こうから
こちらへ向かって走ってくる日山さんがいた
……か、帰り道で会うのは想定外……
あれから
具合が悪くなっても
保健室に行くのを止めていた
日山さんと
会わないように
もう関わらないようにしようとしてたのに
思わぬ所で出くわして
あからさまにうろたえる私
だけど、私の前にやってきた日山さんは
前と何一つ変わらない態度
なつっこい笑顔を浮かべながら
私を見つめている
「良かった。会えて
保健室で会わなくなったから
教室に行っても、音無さんいなくて」
「…休み時間とか、いつも人居ないとこに行ってたから」
「そっか」
ふと、ビルのディスプレイに流れていた
宝石みたいなお菓子のCMが目に入った
……そういえば
もう、始まってるんだっけ…
駅中の期間限定ショップ
……結局、誘えなかったな
もの悲しい気持ちで
ぼんやりとそれを眺めていると
「…お、音無さんっ」
と、呼び掛けられて驚いた
「………日山さん…?」
振り返れば
横断歩道の向こうから
こちらへ向かって走ってくる日山さんがいた
……か、帰り道で会うのは想定外……
あれから
具合が悪くなっても
保健室に行くのを止めていた
日山さんと
会わないように
もう関わらないようにしようとしてたのに
思わぬ所で出くわして
あからさまにうろたえる私
だけど、私の前にやってきた日山さんは
前と何一つ変わらない態度
なつっこい笑顔を浮かべながら
私を見つめている
「良かった。会えて
保健室で会わなくなったから
教室に行っても、音無さんいなくて」
「…休み時間とか、いつも人居ないとこに行ってたから」
「そっか」