幼馴染は片思い中
「朔君」
「ん?」
「牧君ってどんな人?」
「牧?」
その日の放課後
帰り道
脈絡もなくそんな質問を投げかけた私に
朔君は不思議そうにしつつも、短く答えた
「良いやつ」
「もうちょっと詳しく」
「明るい、天然、人たらし、犬好き」
「彼女いる?」
「…いないけど」
「好きな人は?」
「……いねーんじゃね」
その言葉に私は心の中でガッツポーズ
あいりちゃんが落ち込む姿を見なくて済む
「朔君、牧君の連絡先教えて」
嬉々として本題に入る私
対照的に朔君はなんでか不機嫌そう
「……なに?牧、気になってんの?」
「うん」
「…」
答えれば
眉間に刻まれたしわが一層深まる
……?
「あいりちゃんがね
牧君のこと、気にしてるの」
「…。そっちかよ」
補足すれば、朔君は目を白黒させて
それから脱力したように
がっくりとうなだれた
「朔君?」
「……ったく、まぎらわしい」
ため息をついて、ぼそりと呟いた後
スマホを手に取った朔君
程なくして
私のスマホに朔君からメールが届く
そこには牧君の連絡先
「これでいいんだろ」
「ありがとうっ」
「ん」
「ん?」
「牧君ってどんな人?」
「牧?」
その日の放課後
帰り道
脈絡もなくそんな質問を投げかけた私に
朔君は不思議そうにしつつも、短く答えた
「良いやつ」
「もうちょっと詳しく」
「明るい、天然、人たらし、犬好き」
「彼女いる?」
「…いないけど」
「好きな人は?」
「……いねーんじゃね」
その言葉に私は心の中でガッツポーズ
あいりちゃんが落ち込む姿を見なくて済む
「朔君、牧君の連絡先教えて」
嬉々として本題に入る私
対照的に朔君はなんでか不機嫌そう
「……なに?牧、気になってんの?」
「うん」
「…」
答えれば
眉間に刻まれたしわが一層深まる
……?
「あいりちゃんがね
牧君のこと、気にしてるの」
「…。そっちかよ」
補足すれば、朔君は目を白黒させて
それから脱力したように
がっくりとうなだれた
「朔君?」
「……ったく、まぎらわしい」
ため息をついて、ぼそりと呟いた後
スマホを手に取った朔君
程なくして
私のスマホに朔君からメールが届く
そこには牧君の連絡先
「これでいいんだろ」
「ありがとうっ」
「ん」