幼馴染は片思い中
「……告白して、うまくいくと思う?」
「さぁな。
牧の気持ち、俺には分かんねーよ」
「…」
「そんな顔させたくて
言ったわけじゃねーんだけど」
「告白するもしないも、日山の自由だし
振られてもそうじゃなくても
自分の気持ちを決めるのは日山だろ」
……うん
でも…
やっぱり考えちゃうんだもん
会えなくなると知ったら
あいりちゃんは悲しむかな、とか
泣いちゃうかな、とか
好きだって
気持ちを伝えられずに
離れることになった時
好きだって
気持ちを伝えたとして
上手くいかなかった時
その時のあいりちゃんを想像すると…
思わず手に力が入ってしまって
驚いた様子のウサギが腕の中から
飛び出して、逃げてしまった
「……自分の事じゃないのに
苦しくなるのは、変?」
色んな意味で泣きそうになってしまった私
を、一瞥して
それから足元にいた
小さな白ウサギを抱き上げた朔君
その子を私の膝の上に乗せて、口を開いた
「それだけ大事なんだろ」
優しく扱えよ、と言いながら
朔君はその白ウサギの背中を撫でた
「……うん」
いつも笑顔のあいりちゃん
優しいあの笑顔が曇るのを見たくない
こんな私に優しくしてくれた
受け入れて、嬉しいことや楽しいことを
たくさん教えてくれた
嬉しそうに、楽しそうに
私の名前を呼んで
笑顔を向けてくれる
あの子には、ずっと笑ってて欲しい
幸せで、いて欲しい
「…」
そのために、私に出来ることは……
「さぁな。
牧の気持ち、俺には分かんねーよ」
「…」
「そんな顔させたくて
言ったわけじゃねーんだけど」
「告白するもしないも、日山の自由だし
振られてもそうじゃなくても
自分の気持ちを決めるのは日山だろ」
……うん
でも…
やっぱり考えちゃうんだもん
会えなくなると知ったら
あいりちゃんは悲しむかな、とか
泣いちゃうかな、とか
好きだって
気持ちを伝えられずに
離れることになった時
好きだって
気持ちを伝えたとして
上手くいかなかった時
その時のあいりちゃんを想像すると…
思わず手に力が入ってしまって
驚いた様子のウサギが腕の中から
飛び出して、逃げてしまった
「……自分の事じゃないのに
苦しくなるのは、変?」
色んな意味で泣きそうになってしまった私
を、一瞥して
それから足元にいた
小さな白ウサギを抱き上げた朔君
その子を私の膝の上に乗せて、口を開いた
「それだけ大事なんだろ」
優しく扱えよ、と言いながら
朔君はその白ウサギの背中を撫でた
「……うん」
いつも笑顔のあいりちゃん
優しいあの笑顔が曇るのを見たくない
こんな私に優しくしてくれた
受け入れて、嬉しいことや楽しいことを
たくさん教えてくれた
嬉しそうに、楽しそうに
私の名前を呼んで
笑顔を向けてくれる
あの子には、ずっと笑ってて欲しい
幸せで、いて欲しい
「…」
そのために、私に出来ることは……