幼馴染は片思い中
「朔君、予定より早くない?
ふたりきりにさせるの」
小さくなっていくふたりの後ろ姿を眺めてから、朔君に顔を向ける
「あの様子なら、もう大丈夫だろ」
「まあ、そうだね
……楽しそうで良かった」
あいりちゃんだけじゃなく、牧君も
あいりちゃんのためが一番だったけど
私自身、あの時助けてもらった牧君に
ちゃんとお礼をしてなかったから
だから
ふたりがあんな風に
揃って楽しんでくれてるのが、すごく嬉しい
「とりあえず、ゆたか
ここ座れ」
「…?」
「で、くつも脱げ」
「??」
すぐ傍のベンチに腰を降ろした朔君は
自分の隣を指差して、そこに座るように催促する
?マークを浮かべながらも
言われるがまま
朔君の隣に座って、くつを脱げば
「へ…?」
急に、身体が横に傾いて
………なぜか、朔君に膝枕される私
「……さ、朔君?」
「足、伸ばして横になってろ」
「えっと…?」
「頭、痛いんだろ。後、足も」
朔君のその言葉に
うろたえていた私は、きょとんと目を瞬かせた
……。
………いつから、気付いてたんだろう
ふたりきりにさせるの」
小さくなっていくふたりの後ろ姿を眺めてから、朔君に顔を向ける
「あの様子なら、もう大丈夫だろ」
「まあ、そうだね
……楽しそうで良かった」
あいりちゃんだけじゃなく、牧君も
あいりちゃんのためが一番だったけど
私自身、あの時助けてもらった牧君に
ちゃんとお礼をしてなかったから
だから
ふたりがあんな風に
揃って楽しんでくれてるのが、すごく嬉しい
「とりあえず、ゆたか
ここ座れ」
「…?」
「で、くつも脱げ」
「??」
すぐ傍のベンチに腰を降ろした朔君は
自分の隣を指差して、そこに座るように催促する
?マークを浮かべながらも
言われるがまま
朔君の隣に座って、くつを脱げば
「へ…?」
急に、身体が横に傾いて
………なぜか、朔君に膝枕される私
「……さ、朔君?」
「足、伸ばして横になってろ」
「えっと…?」
「頭、痛いんだろ。後、足も」
朔君のその言葉に
うろたえていた私は、きょとんと目を瞬かせた
……。
………いつから、気付いてたんだろう