幼馴染は片思い中
⑦
「うぅ…また負けた」
「相変わらず、弱いのな」
「こういう系のゲームは苦手なの!
別のなら負けないもん!」
「はいはい」
コントローラを握り締めながら
負け惜しみを言う私
朔君は、そんな私を軽くあしらいながら
テーブルの上のお菓子を口にくわえて
スマホをいじり始める
休日の今日は
朝から朔君の家に入り浸って
ゲームに没頭していた
テスト明け
溜まっていたストレスを
ゲームで発散させようとしたのに
さっきからずっと
朔君に負けっぱなし
……悔しい
今度こそと
もう一度、コントローラを持ち直した瞬間
そばに置いてたスマホの通知音が鳴る
「あ、あいりちゃんからだ」
「今日だっけ?」
「うん。牧君とデート」
「牧、気合い入ってたからな。昨日」
朔君と私のごたごたが収まって
少し経った頃、あいりちゃんから嬉しい報告を貰った
牧君と恋人同士になれたって
聞いた話によると
牧君の方から、あいりちゃんに告白したみたい
あいりちゃんは
牧君ともっと距離を縮めてから
告白する気だったみたいだけど
どうやら、牧君はその時すでに
あいりちゃんの事が好きになってたみたいで
なにはともあれ
あいりちゃんが頑張って
牧君と親睦を深めた結果だ
「日山が喜びそうなとことか
好きそうなもの、リサーチしてたけど
どう?楽しんでそう?」
「うん。すっごく楽しいって」
牧君は
すでにあいりちゃんにぞっこんのようで
致せり尽くせりの様子
慣れないお姫様扱いに
若干、戸惑いつつも
大事にしてくれていることが
すごく伝わってきて
あいりちゃんは幸せだと言う
「ほら。写真」
「……デレデレじゃん
あいつ、女に惚れたらこうなるタイプだったか」
「ふたりとも、幸せそうでなにより」
「良かったな」
「うん」
「相変わらず、弱いのな」
「こういう系のゲームは苦手なの!
別のなら負けないもん!」
「はいはい」
コントローラを握り締めながら
負け惜しみを言う私
朔君は、そんな私を軽くあしらいながら
テーブルの上のお菓子を口にくわえて
スマホをいじり始める
休日の今日は
朝から朔君の家に入り浸って
ゲームに没頭していた
テスト明け
溜まっていたストレスを
ゲームで発散させようとしたのに
さっきからずっと
朔君に負けっぱなし
……悔しい
今度こそと
もう一度、コントローラを持ち直した瞬間
そばに置いてたスマホの通知音が鳴る
「あ、あいりちゃんからだ」
「今日だっけ?」
「うん。牧君とデート」
「牧、気合い入ってたからな。昨日」
朔君と私のごたごたが収まって
少し経った頃、あいりちゃんから嬉しい報告を貰った
牧君と恋人同士になれたって
聞いた話によると
牧君の方から、あいりちゃんに告白したみたい
あいりちゃんは
牧君ともっと距離を縮めてから
告白する気だったみたいだけど
どうやら、牧君はその時すでに
あいりちゃんの事が好きになってたみたいで
なにはともあれ
あいりちゃんが頑張って
牧君と親睦を深めた結果だ
「日山が喜びそうなとことか
好きそうなもの、リサーチしてたけど
どう?楽しんでそう?」
「うん。すっごく楽しいって」
牧君は
すでにあいりちゃんにぞっこんのようで
致せり尽くせりの様子
慣れないお姫様扱いに
若干、戸惑いつつも
大事にしてくれていることが
すごく伝わってきて
あいりちゃんは幸せだと言う
「ほら。写真」
「……デレデレじゃん
あいつ、女に惚れたらこうなるタイプだったか」
「ふたりとも、幸せそうでなにより」
「良かったな」
「うん」